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SKYTOPIA "Pu!se Remixes" -過去のWORKSを再解釈する-

目次

2024年に発表したSKYTOPIA「Pu!se」が、VIP Mixを収録した「Pu!se Remixes」としてリリースされました。今回もアートワークとティザービジュアルを担当していますが、約2年の時を経て、以前のアートワーク・ビジュアルに再解釈を加えています。
本記事では、自分が制作していた視点から、どこに再解釈を加え、どこを残したのかをまとめたメイキングを執筆しました。自身が立ち上げたビジュアルだからこそ、課題点を洗い出しながらも柔軟な発想を持って取り組めたと思います。

SKYTOPIA - Pu!se (Official Music Video)
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Pu!se Remixes - YouTube
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減衰トラック

今回の大きなポイントは、Pu!seで使用していたオブジェクトにボーンを仕込み、減衰トラックによって金属生命体のような有機的な動きを加えたことです。

Pu!seで使用していた3DCGのオブジェクトを縦に連結し、ボーンを仕込んだ(編集モードで表示)

元々、無機物に宿る生命力というテーマをモチーフに組み込んでいたこともあり、アイデアから実装までは円滑に進行しました。塚本晋也の『鉄男』のようなサイバーパンクなニュアンスをレファレンスとして意識しつつ、クモヒトデウミユリのような棘皮動物的な身体性を加えることで、Pu!seのMusic Videoからさらに踏み込んだ、複雑なビジュアルを追求しています。

SKYTOPIA "Pu!se Remixes" Teaser Visual
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起点となるボーンにノイズのモディファイアーを適用し、単調な動きにならないようにしている。

フォースフィールド

オブジェクトの群体を表現するためにエミッターを用いていますが、ティザービジュアルでは音ハメ的な演出を加えるべく、フォースフィールドで全体をコントロールしました。

Pu!seのMusic Videoではエミッターによるパーティクル表現のみでやや大味な印象があったため、フォースフィールドを音の広がりに合わせて作用させ、集合から個へと移行する過程のコントラストを強めることで、オブジェクト個々の動きがより際立つようアップデートを加えています。

力の”強さ”と”フロー”を変化させることで、サウンドの広がりに合わせたモーションを作成している。

フォントスタイルの変更

前回のPu!seでは、MVを通じてポエティックな文字組を行うことが多く、比較的スタンダードなサンセリフ体を使用していました。一方、Remixes.verではセリフ体(HWT Aetna)に変更しています。ビジュアルのトーンは3DCGのオブジェクトで十分に踏襲できていますが、ビジュアルパワーの増強とのバランスを取るべく、ティザービジュアルにはウェイトの太いセリフ体を採用しました。

MVのあしらいとして被せる想定で、スタンダードなサンセリフ体を使用し、”Pu!se (鼓動)”のイメージをパルス波のような文字組で表現した。
今回、テキストが表示されるのはティザーの終わり部分のみ。背景のビジュアルパワーに負けない力強い書体で確実にメッセージを伝えている。
HWT Aetna | Adobe Fonts
fonts.adobe.com

Pu!seのリリースから約2年が経過していることもあり、ビジュアルとしての変化をフォント周りであえて打ち出すことで、刷新の契機を伝えています。


過去に制作したWORKSの課題点を自らが洗い出す(再解釈する)ことで、新しいアイデアや技術の開拓につながることが多くあり、活動の基軸としても大切にしています。
ボーンを用いたリギング表現は、グラフィックデザインの領域から映像表現へと活動の幅を広げてきた自分にとって、あまり馴染みのなかった技術であり、今回はそれらを積極的に導入できたという点でも、好例になったかと思います。