TAMURA Ikuho

36dyas of type 11

For : 36dyas of type
Graphic designn : TAMURA Ikuho
Music : SKYTOPIA
2024

2024年の36days of typeは開催が見送られたが、個人的な技術研鑽を目的として制作を継続した。 昨年度は3DCGをプラットフォームとしたプロセスの比重が大きかったため、本年度は多様なツールを駆使し、拡張性を保ちつつ統一感のあるデザインの構築を試みた。 特に、TouchDesignerを用いたグラデーション表現や、Blenderによるガラス質の3DCG表現を基軸とし、プロトタイプの制作を重ねながら全体の構想を精緻化した。
Adobe Illustratorで設計したアルファベットをBlenderで3D化し、RemeshおよびSmooth Correctiveを活用して形状を調整している。 さらに、SVG変換時にエッジが鋭すぎる場合、読み込み時に頂点が意図しない挙動を示すことが判明したため、全体の先端部分に丸みを持たせる処理を施した。
加えて、TouchDesignerによるグラデーション表現を背景素材として活用し、BlenderおよびAfterEffects間のカラートーンの統一を図った。 連番画像として書き出したデータをBlenderのWorldに適用することで、メタリックな反射や透過時に統一されたカラートーンが映り込む。 レンダラーの特性により出力時の色味に変化が生じるものの、共通の素材を基準とすることで、AfterEffects上でのカラートーンの整合性が向上し、実質的なカラーパレットとして機能している。
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11のシリーズが完成した頃、2024年4月にオープンした神宮前交差点「ハラカド」3FのJ-WAVE ARRTSIDE CASTにて展示の機会をいただいた。 昨年度のシリーズである36days of type 10と併せ、サイネージ4面に作品を展開した。約1週間にわたり、SNS以外での具体的なアウトプットの機会を得られたことを大変光栄に思う。
本プロジェクトでは、公式のキュレーションを受けるなどの目標を設定していなかったため、クオリティの定量的評価が困難であった。しかし、過去のスタディを再解釈しつつ、力強いビジュアルの構築と計画的なワークフローの確立を実践できたと考える。制作過程のWIPをSNSに公開したことで、新たな制作依頼を受ける機会が生まれ、さらに展示へと発展する二次的な効果も見られた。
36days of typeは優れたデザインリファレンスであると同時に、クリエイティブに真摯に向き合う参加者の連帯感から大きな刺激を受ける場でもある。公式プロジェクトの復活を心より願う。

©TAMURA Ikuho 2024