TAMURA Ikuho

36days of type 10

For : 36days of type
Graphic design : TAMURA Ikuho
Music : SKYTOPIA
Mastering Type Second Edition 掲載
2023

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36days of typeは、スペインのグラフィックデザイナーNina Sans氏とRafa Goicoechea氏により2014年に始動したプロジェクトである。 タイポグラフィとレターフォームの無限のグラフィックの可能性を探求することを目的とし、世界中のデザイナー、イラストレーター、ビジュアルアーティストに開かれたグローバルな取り組みとして、毎年Instagramをプラットフォームに自主的に開催されてきた。
昨年度の自身の36days of type 09を振り返ると、トンマナの統一や「文字らしさ」を意識しすぎた結果、全体的に簡素にまとまりすぎた点が主な反省点となった。 連日同じテーマで制作を続けるプロジェクトの特性上、個々の視覚的な豊かさや強度の確保はもちろん、主体性を持ったビジュアル表現の構築が重要な課題であった。
本年度は「文字を文字らしく作る」という発想から離れ、可読性を度外視しつつ、瞬間的に楽しさや豊かさが伝わるデザインを志向した。 その上で、公式アカウントにレファレンスとしてピックアップされることを一つの目標とし、結果として“I”のTypefaceが選出された。
制作過程については、W4×H5のグリッドを基盤とし、要素の入れ替えのみで連作として成立する構造を構築。文字あたり1〜2時間程度のペースで進行した。 結果的にレンダリングの待ち時間の方が長い印象を受けたが、本プロジェクトが持つマラソン的性質を考慮し、単発の作業スピードを維持しながら高密度なビジュアルを生み出すことを重視した。
また、音源制作については、個人での制作が難しいと判断し、SKYTOPIA氏に依頼。初稿の段階からトーンが適合しており、非常にスムーズに進行した。 音源によってムーディーな要素が補完され、大人びた演出が加わったことで、単純にプレイフルで子供っぽい印象を回避することができた。「キュッキュ」という高音が金属の質感を一層リッチに引き立てており、最終的な仕上がりに対して高い満足感を得ている。
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©TAMURA Ikuho 2024